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フコキサンチンの効果

フコキサンチンの代表的な効果についてご説明します。

(1) 抗酸化効果

 ヒトは呼吸することで酸素を取り入れ、エネルギーを作り出しますが、その過程で一部の酸素が酸化力の強い活性酸素に変化します。この活性酸素が過剰に増えると、血管や細胞を傷つけて体の内側を酸化させ、動脈硬化などを引き起こし、生活習慣病を招きます。病気予防効果のメカニズムとして、活性酸素消去能や抗酸化能が議論されるのはこのためです。

 カロテノイドの代表的な働きとして、抗酸化作用が知られています。フコキサンチンは、他のカロテノイドに比べて強い活性酸素消去能及び抗酸化能を有することが報告されています。このため、フコキサンチンには、生活習慣病の予防が期待できます。

(2) 抗がん効果

 人体のおよそ60兆もの細胞は分裂を繰り返しながら、古い細胞は自然死を起こし、新しい細胞に生まれ変わります。このことを「アポトーシス」といいます。細胞のアポトーシスにより、人間は健康な状態を保っています。

 しかし、がん細胞は、アポトーシスを起こしません。このため、がん細胞に対してアポトーシスを外部から誘導させない限り、がん細胞は生存し続けます。その後、がん細胞は不自然に大きくなり、周囲の臓器を圧迫するため、正常な組織が破損し激しい痛みが生じます。

 フコキサンチンには、正常細胞に影響を与えずに副作用が一切なく、がん細胞を自然崩壊させるアポトーシス誘導作用があることが分かっています。具体的には、これまで、前立腺がん細胞、乳がんや大腸がん細胞、膀胱がん細胞、肝がん細胞、胃がん細胞などに対するアポトーシス誘導が報告されています。

(3) 抗肥満効果

 フコキサンチンの代謝産物は、内臓脂肪に集中的に蓄積されます。フコキサンチンを摂取すると、白色脂肪細胞(WAT)中に脱共役タンパク質1(UCP1)が発現誘導されることが分かっています。

 WATは、内臓の周囲にあり、余分なエネルギーを脂質として蓄積します。これによって、さまざまな活性成分が血中に放出され、肥満や生活習慣病を引き起こすことが知られています。一方、UCP1は、体内に余分に蓄積されたエネルギーを熱として放出すると考えられています。食事をすると体が温まるというのはこのためです。

 フコキサンチンは、WATにおいて脂肪を燃焼させて体熱に変換し、余分なエネルギーが脂質として蓄積するのを防ぎ、その結果として肥満を予防すると考えられています。

 なお、肥満の白人女性に対する試験では、1日2.4 mgのフコキサンチン摂取で、体重や脂肪の有意な減少が報告されています。

 また、フコキサンチンを摂取すると、内臓脂肪が過剰な場合はその減少がみられますが、内臓脂肪がそれほど多くない場合はさほど減少しないことが分かっています。このことは、薬剤とは異なる特徴です。

(4) 抗糖尿病効果

 フコキサンチンは糖の代謝を促進し、血糖値を減少させる働きがあることから、抗糖尿病効果もあることが分かっています。また、フコキサンチンを投与することにより、TNFα(腫瘍壊死因子)などの血糖値上昇関連アディポサイトカインの分泌も低下させるという報告もあります。

 2型糖尿病患者は、糖を消費するのに必須となるGLUT(グルコーストランスポータ)の生成や活性が低下しています。GLUTは、グルコースの代謝を行う上で重要な生体因子です。フコキサンチンは、筋肉細胞中のGLUTの働きを向上させることによって、糖の代謝を促進させます。

 このように、フコキサンチンは、血糖値の上昇に関連するディポサイトカインの分泌抑制と、グルコースの代謝促進作用の両面から糖尿病の誘発を抑制します。

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